お盆だからか

謎のプリン語る。
プログラミングの役立つ情報とか、どうでもいい雑談とか書いてます。
一人書く人増えました。

お盆だからか

みやびプリン 500 316

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お盆だからか - サムネイル

いやはや、暑いですね。
北海道も死ぬほど暑いです。

さて、今回は30過ぎのいい兄ちゃんが、ちょっと遊び心で大学生ノリで心霊スポット的な場所に一人で行ったって話。

今夏、帰省していたのだが、あまりにも暇だったもので、
なんかないかなーと思っていたところ、ひょんなことから、親から、俺の母校の小学校が、
数年前に隣町の小学校と合併し、廃校となったが、校舎自体は残っているとの情報を聞いた。
俺は、怖い物見たさで、行ってみることにした。

俺の地元の小学校は、俺が在籍中の時点で、創立120年の老舗の学校だった。
(つまり、廃校時点では、140周年を越えていた)
明治からやっていて、一度校舎は改築されているが、その改築自体もかなり昔で、古い建物だった。
それ故か、七不思議を含め、かなり曰く付きの話が多かった。

車で5分ほどで到着すると、案の定、入り口という入り口には、立ち入り禁止の鎖がかかっている。
「やーっぱ入れないよなー」と思い、学校の周りを一周していると、
敷地内に、真新しい黒の軽ミニバンが停まっているのが目に入った。
嫌な感じが一瞬したが、どう見ても普通の車だったため、
廃校してから数年経って今更感があるが、撤去作業をしているのか?
と、自分を納得させた。

しかし、どこから入ったんだ?と、疑問を持ちながら、正面校門まで行くと、
なんと、そこだけは、立ち入り禁止の鎖が解かれていたのだ。
少し迷ったが、意を決して中に入った。

校舎見取り図 - 一階

校舎東側の校庭は、三分の一ほどが、砂利が敷かれており、明らかに駐車スペースのようになっていた。
廃校後、何かに使おうとしているのかが見て取れた。
その駐車スペースに車を停め、校舎へと歩を進めた。

ミニバンが停めてある側の入り口、
低学年生用の玄関が開いていたので、そこから中に入ろうと、廊下を覗いてみた。

明らかに何か音がする・・・。

玄関から廊下を少し覗くと、少し先に、人影が・・・。

「出たか?」と一瞬思ったが、
何の気もない、普通の人、60代前後のおじさん二人だった。
何か作業をしていた。
ふーっと一息つき、
校舎内へと入って行った。

校舎は、使われなくなって何年か経っているからか、
荒れ果てていた。
当時の面影はもちろん残りつつも、床のタイルも痛んでいた。

その中で、玄関のところでは、「地域復興隊備品」と書かれた張り紙がついた机?が置いてあったため、
おそらく、おじさん達は、地域復興隊の人だろう。

さて、おじさん達に見つからない様に探索を続けるには、二つのルートがある。
一階の体育館を通って、中の方に入るルート、
二階に上がって、中央階段を使って、行き来するルートだ。
中の方の、七不思議の舞台や曰く付きの教室などに行くには、どちらかを通るしかない。

俺は、体育館を抜けて中の方に行くことにした。
渡り廊下を、音を立てない様に歩く。

廊下途中には、出ると噂されたトイレ、壁には、最後まで在校していた、低学年生徒の物だろう、自身の夢みたいなものが書かれた課題用紙がびっしりと貼り出されていた。

体育館に到着する。
そこには、異様な空気が漂っていた。
否、溜まっていた。
空気が重い。異常なまでに。
入って真っ先に目に入ったのは、体育館中にびっしりと置かれた、レンタル自転車だ。
地域復興隊の備品の一つであろう。
その真新しい物のおかげか、幾分か雰囲気は和らいでいたものの、
それにもまして、異様な雰囲気であった。
その異様さに、動けずにしばらくいると、

「パキっ・・・」

と天井の方で音が鳴った。
確かに、その日は真夏日であり、湿度の変化はでやすくなるだろう。
だが、わざわざ俺がいる時に鳴るだろうか?
七不思議の一つに体育館が舞台のものがあったのもあり、
体育館を横切って中に入る気にはなれず、俺は引き返した。

二階へ行って中央階段を使って、おじさん達を回避しようとした。
戻る途中、階段を昇ろうとした時、廊下に姿を晒す必要があり、
(階段昇り口には荷物が散乱していたため)
おじさん達に見られたような気がしたが、
構わず二階へと向かった。

校舎見取り図 - 二階

二階へ昇ると、そこも明らかに空気が違った。
体育館より更に空気が重い。
暑いとかそういうのではない。
空気の圧が明らかに違うのだ。
その場にいるだけで、体を圧迫される。
そんな体験は人生においては初めてて、
尻込みしてしまった。
後に、母から聞くと、締め切っている建物では、空気の流れが無くなってしまうため、
そういった感覚を受けるとのことだった。
だが、今思い返すと、それにもまして空気が重かった様に思う。

そんなこともあり、一瞬ためらったが、ここまで来たのに引き返すのもあれだと思い、
意を決して歩を進めた。

廊下の上着かけには、当時在校中だった生徒の忘れ物の上着やらジャージやらがそのまま放置されており、妙に生々しかった。
教室では、ゴミ箱が無造作に転がっているのが見えた。
一階では、地域復興隊の作業の残りがあったからか、なんとなく人気の様なものが感じられたが、
二階には、そういった様子がまるでない。
それにもまして、その空気の重さからか、一階よりも更に恐怖感があった。

更に探索しようと、廊下を歩こうとすると、階下から話し声が聞こえた。

「やーっぱ、人いるわ!」

作業員のおじさんだ。

バレた。

「ここ立ち入り禁止ですよー!」と強い語調で呼びかけられた。
俺は観念して、「今出ますー!」と返答し、
二階を後にし、校舎から去った。

一階へ降りる途中、おじさん方が、
お盆だからかと思ったわ」と話していたのが聞こえた。

つまり、俺の方を逆に、化けて出た何かと思ってしまった様だった。
地域復興隊のおじさん達、すみません、犯人は僕です。

ってわけで、俺が逆に驚かせてしまった、という話でした。

しかし、体育館でのラップ音はなんだったのだろうか。
そして、おじさん達に引き止められずに、探索を続けていたら、
俺はどうなっていたのだろうか。
なにせ、俺が在校当時からの心霊スポットは、その先にあったのだから・・・。

俺が在校当時、七不思議の舞台で遭遇した、 ちょい怖体験があるのだが、それは後日語るとしよう。

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